『P.S.アイラヴユー』を読んだ。
最愛の夫ジェリーの死からなかなか立ち直れないホリー。
トモダチも家族も心配して、毎日のように電話をくれたり、会いに来たり。
だけど、嬉しいと思うのは一時だけ。
彼らが去ればまた哀しみが心を支配して、何もする気が起きない。
ただ生きている。それだけ。
泣き暮らすホリーのもとに、死んだはずの夫から手紙が届いたのはそんなときだ。
月に一通ずつ開けるようにと用意された手紙は、
ホリーが一人でも生きていけるようにと、
ありったけの愛と思いやり、ほんのちょっとのジョーク、優しい温かさであふれていた。
死にゆく人がどうしてこんなにも誰かを思いやることができるのだろう。
自分が死ぬことよりも、一人残されるホリーのことだけを想ったジェリー。
彼の愛はホリーを叱咤し激励し、未来へと歩く喜びに、なんとしてもホリーを押し出そうとしていた。
作者はアイルランドの首相の娘だとか。
素朴でおちゃめでハチャメチャなホリーとその仲間たちを見ると、とてもそんなお嬢さんが書いたとは思えない。
とはいえ今回の処女作、ラストはなんとなく尻切れで「なんじゃこりゃぁ!」と本を投げたくなったけど、
そこは解説で林真理子がもっと上手に唇を尖らせて(?)くれているので割愛。
ジェリーとホリーの物語も良かったが、
個人的にはホリーの家族のが目が離せなかった。
ホリーも夫に死なれてつらいかもしれないけれど
彼女を励まし、笑顔を向けるみんなだって、いろいろ悩みながら前に進んでる。
そういう意味では杜は最終的にケチョンケチョンにされちゃったリチャードが一番スキかも。
(ちなみにリチャードはホリーの兄貴)
映画にもなってるので気になった人は見てみてくだされ(^_^)
それはビックリしました。
海外だからこういうのが自然でイヤミがないんですよね。